入社二年目の秋、同期入社100人から選抜され、私は1週間の東京研修へ派遣されることになった。この東京研修は研修とは名ばかりで実際にはご褒美休暇みたいなものであることを
知った。私は入社直後からがむしゃらに働き、朝は支社の誰よりも早く出社し机の掃除やら店内の掃除をし、業務においても人並み以上の動きで客受けもよくまた事務処理も得意な方でミスなくテキパキこなせたものだから結果的に支社のお局様や上司、支社長にも気に入られていた。
大学時代体育会の剣道部、大学の体育会で武道系と言えば一番上下関係に厳しく最近の若い人には人気はないが、当時(今も?)就職する際の大きなアドバンテージとなっていたのだ。確かに私は学生時代、特に勉強やボランティアに励んだわけでもなく体育会に4年間在籍したこと以外、何の取り柄もない学生時代を送ったことから就職先にも全く興味がなく、かといって地元に帰る気もなく、今考えると半ば無気力人間だったと思う。
私が剣道部に入ったのは小学校時代から剣道をしており、とはいっても地方大会止まりでインターハイには無縁だったのだが、平均以上の実力はあったことから大学の剣道部の練習に参加し、これなら十分楽に対応できるなと、大きな勘違いをしたことをきっかけに入部するに至った。同期や先輩にかわいい女子でもいればまた違った楽しみもあったのだが、同期の女子は単に巨乳なブスと背の高い北陸出身の色白貧乳女子であったから全く楽しみはなかった。
もちろん先輩女子もぱっとしなかったのだが、隣の武道場を使用している少林寺拳法部の一つ上の先輩に、蒼井そら似のモロ好みの女性がいたのが入部の一つの要因になった。その女性は群馬県出身の瞳といい、ちょっと古いがAV女優の小林ひとみをちょっとむっちりさせた感じの男好きのするタイプの女性であった。この女性とは後にいいとこまでいったので、後で記載することにする。
さて、いよいよ研修も近づき人事部から当日のカリキュラムと当時三鷹にあった研修所のパンフレット、そして新幹線往復チケットが送られてきた。研修は月曜日早朝から始まり金曜日の昼まで、従って月から木曜日の夜は研修所にある宿泊施設になるが、研修初日の開始時刻に間に合うためにはどこかで前泊する必要があり、ホテルの宿泊は自身で予約を取り領収書を人事部まで回してほしいとのことであった。
私は神田のホテルを予約し、日曜日の朝早く東京に向かい、観光することにした。
研修初日少し早めに研修所に向かった。研修所自体大きかったが当日研修するのは私の参加する研修だけのようで、参加者は同世代女性が1割ほど混ざっていた。
通用門を過ぎたところで白いセダンが通り過ぎ中から少し派手目の若い女性が降りてきた。
30代くらいの男性が運転していたが、別れ際に手を振って大きめのバッグを肩にかけて研修施設に入っていった。髪はさらさらのロングストレート、少し茶系となっており、上は白系のブラウスでキャミソールが透けて見え、胸は大きくはないが形の良さを感じさせるものであった。下はタイトなミニスカートでそこから伸びる足は細く締まってなんともいえない色っぽさを感じた。(続く)